腸の動きが鈍くなると便秘になりやすいのはよく知られていることですが、食生活・運動・姿勢など腸内環境を整えるために気を付けているにもかかわらず、便秘が治らないこともあります。
その原因は腸の形がいびつになって、腸内にたまった便を排出しづらい「ねじれ腸」になっている可能性があります。
ねじれ腸の持ち主が便秘になると、一緒に腹痛の症状も引き起こすのがつらいところで、実は日本人の8割がねじれ腸ともいわれています。
ねじれ腸という言葉は、「たけしの家庭の医学」や「世界一受けたい授業」といったメディアでも特集が組まれていて、注目度は年々上がっています。
ねじれ腸が原因の便秘は、マッサージをして腸の形を正しく治してあげることで解消するので、軽度のねじれ腸であればマッサージ後にトイレに駆け込む即効性を実感できます。
ねじれただけでは痛みはないもの。
便秘はやっぱり敵だな…
悩まなくても大丈夫よ!
ねじれ腸とは
ねじれ腸とは腸の形がどのように変形してしまっているのか見てみましょう。
正常な腸
ねじれ腸
(出典:http://www.kurihama-med.jp/endoscope/nejire.html)
人によってねじれ方は違うのでねじれ腸の一例として3枚の画像を掲載していますが、正常な腸の画像と比較してどれだけ形が異常なのかがわかってもらえると思います。
日本人は体質的に腸の位置が動きやすく、寝たり立ったり歩いたりする日常生活の動きの中で腸がねじれていってしまいます。
腸が変形することによって、腸が異常に細い部分ができて便が通りにくくなったり、無理やり便を動かそうとしてお腹が痛くなったりします。
さらに腸内にたまった便の重さで腸が伸びてしまい、よりねじれがひどくなって便秘もひどくなるという悪循環が起きてしまうのもねじれ腸の怖いところです。
ねじれ腸なのか診断してみよう
自分がねじれ腸なのかはわからないし、わざわざそのために病院に行くなんて時間もお金もかかることはできませんよね。
でも、安心してください。ねじれ腸かどうかを判断する4つのチェック項目があるの、いくつ当てはまるかセルフ診断してください。
□子どものころから便秘だった
□腹痛を伴う便秘になったことがある
□便秘の後、下痢や軟便が出たことがある
□運動量が減った途端便秘になったことがある
上記の4項目の内、2つ以上にチェックが入った方はねじれ腸の可能性があるので要注意です。
ねじれ腸が原因の便秘の場合は、腸内環境が良くても便秘は改善せず、逆に腸が活発になって便の詰まったところを無理やり押し出そうとして腹痛を引き起こしてしまいます。
簡単なマッサージで腸の形を正常に戻し、便秘を改善することができるので、ねじれ腸のチェックで気になる結果が出た方は是非やってみてください!
ねじれ腸を治すマッサージ方法
ねじれやすい腸の部分は「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」の3か所です。
どの部分がねじれているかは個人差がありますが、3か所ともマッサージすることをおすすめします。
横行結腸のねじれを治す
①肩幅より少し広めに足を開いて立つ
②肩の高さまで両腕を上げる
③後ろを振り返るように左右に上半身をひねる
下行結腸のねじれを治す
①仰向けに寝てリラックスする
②おへその左側と左わき腹を親指以外の4本の指で下行結腸を挟むようにしてゆする
③下行結腸の全体を上下に移動しながらマッサージする
S状結腸のねじれを治す
①仰向けに寝てリラックスする
②おへその下側を親指以外の4本の指でS状結腸を挟むようにしてゆする
④S状結腸の全体を上下に移動しながらマッサージする
この3つ方法を合計4分間かけてゆっくりとするだけでOK!
1日朝と夜にそれぞれ1セットずつ行うとねじれ腸が正常な腸に戻ってくるので、便秘も改善するでしょう。
軽いねじれ腸の場合は、1回このマッサージをするだけで便秘が治ったなんて方もいるので即効性があるのも嬉しいポイントです。
便秘ドクターの一言アドバイス
これならさぼり癖のある
お悩み子さんでもばっちりね(笑)
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