もうそこまできているはずの便がどうしてもでてこない…。トイレに行って便座に座ればでるかもと思いながら、10分・20分・30分…ただただ時間だけが過ぎ去ってしまうのは、便秘に悩む方なら一度や二度ではないでしょう。
肛門からちょこっと顔を出しては引っ込み、またちょこっと顔を出しては引っ込み、引っ込み思案が過ぎる頑固なうんこを強制的に排出する禁断の方法を紹介します。
あと一歩でうんこちゃんがでてこないの!
肛門からちょこっと顔出している
便の先から3〜5cmは特に固いから
そこを出し切れば溜まっていたものが
にゅるっとでてくるわ。
でも、もう少しが…全然だめ!でてこない!
今日はあきらめてしまってもいいんじゃない。
数日で出てくるから。
禁断の方法の前に試すべき2つのこと
禁断の方法は肛門で顔を出したり引っ込みたりしている便を確実にかき出しますが、それには多少のリスクもあります。最終手段として残しておきたいので、その前に2つの方法を試してほしいです。
1.下剤を飲む
便秘薬には大きく分けて2種類の便秘薬があります。効果が強くなくマイルドで癖になりにくい「非刺激性下剤」と、腸に直接働きかけ排便を促す効果が高い「刺激性下剤」です。
おすすめの非刺激性下剤
下剤を飲んだことのない方であれば、非刺激性下剤を用法容量の半分の量を飲むだけで十分です。飲めば30分〜1時間で腸に溜まっていたものが大波になって排出されます。
おすすめの刺激性下剤
下剤を飲んでようやく肛門付近にまで持って来れた!という方には市販薬で最強と便秘薬との呼び声高い「新ビオミット」を飲んでみてください。
2.浣腸をする
浣腸は腸に直接薬を注入するので、効果はてきめんです。浣腸をしてから30分も待てないぐらい速攻で排便の波が押し寄せるので、入り口のうんこ達もどばっと出ていきます。
ただ、肛門の入り口に便がいると腸に十分薬が浸透せず効果が出ない場合もあるので、そのときは禁断の方法で強制的に便を出しちゃいましょう。
禁断の方法とは?
肛門の入り口で出たり入ったりしている頑固な便を強制的に排出させる禁断の方法とは、肛門に指を入れて直接便をかき出すことです。「汚い!」と思われたかもしれませんが、肛門に指を入れて便を取り出す行為は「摘便(てきべん)」といって病院でも行われている立派な医療手法です。
とにかく肛門の不快感をいますぐどうにかしたい場合は、摘便をやりましょう。
禁断の方法に潜むリスク
摘便は病院でも行われている医療手段です。腸に直接触れるので雑に行うと腸を傷つけたり切れ痔になったりするリスクがあります。
お箸や細いスプーンなど道具を使ってかき出すのは絶対NGです。自分の指を使って丁寧に便を取り出せば、リスクも最小限に抑えられます。
摘便の正しい4つのステップ
1.爪を切る
腸はデリケートな器官なので、傷つけないように長い爪は事前に切っておきます。もちろん、指の代わりに割り箸などで代用するのはもってのほか!汚いからといって横着するのはだめです。
2.使い捨てのビニール手袋をする
指でかき出すと言ってももちろん素手ではやりません。手に菌をつけないためにも、腸に菌をいれないためにも衛生的な手袋で保護をします。
3.オリーブオイルでほぐす
かちかちに固まった便がつるんと動けるように肛門の入り口や中にオリーブオイルを塗ってほぐしておきます。
4.約3cm分の便をかき出す
肛門の入り口で固まっている便は先の3〜5cmが非常に固く、後ろに続いている便の排出にふたをしてしまっています。なので、かき出すのは約3cm分の便だけ。ふたをとってしまえば後は自然とオリーブオイルの油で滑り落ちてきます。
5cmも深く追いかけると腸を間違って引っ掻く可能性も高まるので深追いはせず、自分の腸の力で排出しきりましょう。
便秘ドクターの一言アドバイス
ようやくうんこちゃんがでた!
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