オルメサルタン(商品名:オルメテック)は、血圧を下げる薬の降圧剤として一般的に広く処方されていますが、この薬を飲んで体重が減ったり下痢になったという方は、副作用の可能性があるのでご注意ください。
どんな薬でも副作用があるのが普通ですが、オルメサルタン(商品名:オルメテック)は2013年に新しく「重篤な副作用」として「体重減少を伴う下痢」を追加しています。
体重が減るのはうれしいことで、下痢ぐらいであれば腸の調子が悪いのかなと思うだけで、副作用につながらないのがオルメサルタン(商品名:オルメテック)の怖いところです。
オルメサルタン(商品名:オルメテック)の副作用や下痢の原因を紹介していきます。
医者に相談なんかしないから
じわじわと副作用が広がってきそう!
余計に注意が必要なお薬よ!
オルメテックとは?
オルメサルタン(商品名:オルメテック)は、血圧を上げる成分アンジオテンシンⅡを抑える作用を持つため、血管の拡張・水分と電解質の調整につながり、血圧を下げる効果があります。
高血圧症だけでなく、高血圧が主な原因となる心臓病や腎臓病にも有効な薬と考えられていて、降圧剤の中では副作用も少なく、死因第2位が心疾患の日本人にとってはうれしい薬です。
薬の効果の持続性が長く、1日の服用は1回だけで済む利便性もよく処方される理由となっています。ジェネリック版はまだ発売されていないのが惜しいポイントです。
オルメテックの下痢になる理由は?
オルメサルタン(商品名:オルメテック)に「重篤な副作用」として下痢が追加されたのは、2012年に発表された文献で、アメリカではすぐに「オルメサルタン長期服用時の体重減少を伴う下痢は要注意」の情報が出回りました。
現在では、日本でも添付文書の「その他の副作用」の項目に記載されるようになっています。
オルメサルタン(商品名:オルメテック)を体内に取り込むことで、スプルー様腸疾患という熱帯地域の白人に多く見られる体重減少を伴う重度の下痢症状を引き起こします。
他の降圧剤にも下痢の副作用が認められていますが、重度の下痢はオルメテックだけで、その理由は解明されていません。
1~3年以上継続してオルメテックを服用していて下痢に悩まされている方は、オルメテックの副作用が原因であれば別の薬に切り替えるだけで下痢が収まるので、お医者さんに相談してみることをおすすめします。
オルメテック服用者はグレープフルーツNG?
降圧剤を服用している場合、グレープフルーツを食べると効果が出過ぎてしまうため、食べ合わせNGの食品としてよくあげられます。
オルメテックも同じくグレープフルーツを食べてはいけないと考えている方が多くいますが、実は食べても大丈夫なんです!
そもそもグレープフルーツに含まれている成分が、降圧剤に含まれているCa拮抗薬の効き目を強くさせるので、NGとされています。
でも、オルメサルタン(商品名:オルメテック)にはCa拮抗薬が含まれていないので、安心してグレープフルーツを食べることができます。
オルメテックの他の副作用は?
オルメサルタン(商品名:オルメテック)が重度の下痢を引き起こす確率は0.1~0.5%の頻度といわれていますが、その他にも重篤な副作用があります。
・過度の血圧低下
・アナフィラキシー様症状
・血管浮腫
・腎不全
・高カリウム血症
・肝臓の重い症状
・血小板減少
・低血糖
・横紋筋融解症
「重度の下痢症状」と同じくめったにない副作用ですが、命に関わる危険性もあるのでご注意ください。
便秘ドクターの一言アドバイス
注意は必要よ!
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