腸に溜まっている便がもう少しで出そうなのに、全く出てこなくて気持ち悪い!
「もうちょっとで出そうなんだけど…」という方に今すぐ実践してもらいたい快便方法を紹介します。肛門で固まった便を最後の一押しで出してあげましょう。
怖いわよね。
便が硬すぎたりとか
いろいろ理由はあるわ。
目次
出そうで出ない便を出すために絶対にしてはいけない方法
まずは、出そうで出ない便を出すためによくやりがちだけど、絶対にしてはいけない方法を知っておいてください。
- トイレの便座に5分以上座らないこと
- 無理に力み過ぎないこと
もうちょっとで出そうだからと、どうしてもやってしまうことなのですが、どちらも絶対にしてはいけません。
なぜなら、「痔」になってしまうからです!
トイレの便座に5分以上座らないこと
肛門を中心にクモの巣のように毛細血管や神経が張り巡らされており、トイレの便座に座るだけでも血行が悪化します。血行の悪化が続くと腸の壁に圧力がかかりその部分が膨らんできてイボ痔になるのです。
本当は便座に座るのは3分以内といわれているのですが、出そうで出ない便は3分ではなかなか出てこないので5分と長めに設定しています。
無理に力み過ぎないこと
出そうで出ない便を出そうとなんとか力を入れていきんでしまうのですが、これはNG!
正常な便であれば、肛門の広がる大きさに合わせて便が太さを変えてくれるのですが、出そうで出ない便はカチカチに固まっているので、太さが変わってくれません。
それを無理に力んで出そうとすると、肛門が切れて切れ痔になったり、血行の停滞によってイボ痔に繋がったりします。
痔は、ほとんどの場合一度なると一生付き合うことになる恐ろしい病気です。
出そうで出ないからと言って、トイレに長時間座り込んだり、無理に力みすぎたりは絶対にしないでください。
痔の恐ろしさを知らない方はこちらの体験談をご参照ください。
トイレに入る前に2つのことで便意を作る
出そうで出ない便はただトイレに座っても簡単に出てきてくれません。
まずはトイレに入る前に便意を作って出しやすい状態にしましょう。
お風呂とシャワーで便意を作る
お風呂で腸を温めて便を出そうとする腸の動きを復活させます。さらに肛門をシャワーのお湯で刺激することで毛細血管の血流を活発にし、肛門筋をほぐしカチカチにかたまった便の塊が通れる大きさに広がりやすくさせます。
- 10分ほどお湯に浸かってお腹を温める
- 浴槽から出てシャワーのお湯で肛門の周りを刺激
シャワーをかける方法は和式トイレにしゃがむ体勢で股の下にシャワーを通して肛門にお湯をかけます。シャワーの強さはまず弱いものから始め少しずつ強めていき、心地よいお湯の勢いを見つけましょう。
1分ほど肛門にシャワーをかけて便意が来ればすぐにトイレに駆け込んでOKです。
特に何も変わらない場合は再度10分湯船につかり腸を温めてから、もう一度肛門にシャワーをかけます。今回は肛門の一点攻撃ではなく肛門を中心に30cmの直径を描くようにして、肛門だけでなく周辺も刺激して緩める筋肉の範囲を広げてみてください。
お風呂で裸になってしゃがみ込むのはだいぶ抵抗がありますが、和式トイレで用をたす体勢が最も肛門をさらけ出せるので、シャワーの刺激をダイレクトに伝えられる効率のいい方法です。
ウォシュレットの方が便利と思うかもしれませんが、ウォシュレットでは肛門にしか刺激を与えられません。シャワーなら自分の心地よい温度・勢いを調節しながらお尻の筋肉全体をほぐせるので、肛門の開き方が大きくなりやすいです。
外出中でお風呂もシャワーも使えないときは
外出中の場合はウォシュレットを使用します。手をお腹に当てて腸をあたためつつ、便座の温度を「高」に設定します。座る位置を変えながらお尻全体を温めることで筋肉をほぐし肛門の開きをスムーズにしてあげます。
十分あたたまったところで、ウォシュレットで肛門を直接攻撃!
10秒ほど噴射してから少し力を入れると出てきやすくなります。
シャワーの方が心地いい部分に広範囲にお湯を当てることができますが、ウォシュレットは自分のタイミングですぐに排便ができるのがいいところです。
ちなみに携帯用のウォシュレットも販売されています。これを使用すれば、より衛生的に噴射ポイントを自由に調節できます。
ひねり運動で眠った腸を叩き起こして便意を作る
腸の動きが鈍っていると、便を押し出す力が弱まりすぐそこまで出てきているのになかなか出てこない状況が生まれます。
運動不足になると腸の動きが鈍くなるので、ひねり運動で眠っている腸を叩き起こしてあげましょう。
ひねり運動とはウォーキングにひねり要素を加えるだけのシンプルな運動です。
右足を出すときは上半身を右回転させて身体をひねります。逆に左足を出すときは上半身を左回転させます。このとき顔は前を向いたまま上半身だけを動かすことがポイントで、よりひねりを加えられます。
トイレの中で最後の一押しをしてあげる
便を出したり引っ込めたりする
便が肛門から顔を出したり引っ込めたりしている状態なら、何度も出し入れを繰り返して、肛門の大きさを出そうで出ない便の大きさに合わせてあげましょう。
そもそも肛門は人の手首が入るぐらいの大きさに広がると言われています。でも、普通の人はそんなことできません。少しずつ肛門を広げてあげることによってできるようになるからです。
手首が入るまでに肛門を広げるには時間がかかりますが、カチカチに固まった便の大きさであれば、出し入れを繰り返してあげることによって広げられます。
これで引っ込み思案な便を出してあげましょう。
5分頑張っても出てこないときは、一度便座から立ち上がってひねり運動をして腸に刺激を与えつつ肛門を休めます。
長時間のトイレは痔につながるので要注意!5分ルールを意識して交互にトイレ→ひねり運動→トイレ→ひねり運動を繰り返します。
ウォシュレットで直接攻撃
先ほども紹介しましたが、ウォシュレットを使って肛門に直接刺激を与えて排便を助けましょう。
便座の温度を「高」に設定して、お尻を全体にあたためてからウォシュレットを使用してください。
ウォシュレットを長時間あてすぎると肛門周辺の皮膚が荒れてしまうので、必ず1分以内にしてください。デリケートな部分なので、トイレットペーパーで拭いたときに皮がむけてしまったりする可能性もあります。
排便後は、菌の繁殖や痔の予防のためにもウォシュレットの水しぶきも含めてしっかりと拭き取ります。
腹筋の代わりに手の力で最後の一押し
あまり意識はしていませんが、便を出すときは肛門を広げるだけでなく腹筋を使って便を押し出しています。
男性より女性の方が便秘に悩む確率が高いのは、腹筋の強さが関係しているとよくいわれており、女性は腹筋が弱く便を押し出せないのが便秘になりやすい原因のひとつとされています。
腹筋を鍛えるのはすぐできないので、腹筋の代わりに手で押し出します。
やり方は簡単で、腰骨あたりの両脇腹から手のひらで股に向かってぎゅーっと押さえていきます。
このとき腸内の便を肛門に移動させるように意識するだけ。腸に溜まっている便を集めながら押し出す弾を増やして、肛門あたりで固まっている便を腹筋の代わりに手で押し出します。
【番外編】考える人ポーズで腸の形をベストに!
フランスの彫刻家ロダンが作った「考える人」は有名ですが、そんな芸術作品と出そうで出ない便の間には深い関係があります。
考える人は実は便秘に悩む姿だった!というのは冗談で…(笑)考える人のポーズはトイレでうんちを出すのに最も適した姿勢なのです。
便は肛門に顔を出すまでに直腸を通ってきますが、普通の姿勢だと直腸が曲がっていて肛門までスムーズに移動するのが難しい状態です。前傾姿勢の考える人のポーズは、直腸と肛門をまっすぐにしてくれるので、便の動きをスムーズになります。
さらに、肛門を締め付ける「括約筋」を緩める働きもあり、ダブル効果で排便をサポートします。
考える人ポーズのポイントはひざにひじを置くことで、両ひじともひざに置いた方がより前傾姿勢が安定します。ちなみに、あごに手をあてても効果は変わらないです。
つま先立ちをプラス
考える人ポーズをするときに、足をつま先立ちにすることがおすすめです。つま先立ちをすることで血行促進につながり、腸の働きが活発になるので、出そうで出ない便にプラスの効果を発揮します。
座った状態でも、かかとを上げてつま先だけでバランスをとっているとおへその下あたりに自然と力が入るのもうれしいポイントです。
それでも出でこない頑固な便には
ここまで紹介したことをすべて実践しても出てこない頑固な便には、2つの対処があります。
肛門付近に残る便の違和感を我慢して出てくるのを待つ。もしくは、最終手段として「摘便」をする。
残便感を我慢するのはあり得ないですよね!早速、摘便のやり方をご紹介します。
摘便とは、簡単にいうと肛門に手を入れて便を直接かき出すことです。赤ちゃんが便秘のときにはよくお母さんが綿棒や指でうんちをかきだしてあげるので、もしかしたら小さいときに経験があるかもしれません。
赤ちゃんでも大人でも方法は特に変わりません。
手が汚れないように、腸内に菌を入れないように手袋をして、オリーブオイルを肛門周りにつけて、潤滑油のようになじませます。
肛門がほぐれてきたら優しく指で便を出します。腸を傷つけないためにもすべての便を出そうとはせず、肛門から3〜5cmまでの便だけをかき出します。入り口付近の便が最もカチカチで固まっているので、それを出してあげるだけで栓が抜けたように便がにゅるっと出てきます。
慢性的な出そうで出ない便には
慢性的に出そうで出ない便になってしまうのは、腸の動きの低下・腸内環境の悪化が主な原因です。
まずは簡単に始められる食生活の改善から便秘解消の一歩を歩み始めましょう。
- ヨーグルトの乳酸菌
- 水溶性の食物繊維
- オリーブオイル など
出そうで出ない便は、水分の量が少なくてお尻の穴から出ていきやすいように形を変えられない状態なので、海藻類や納豆・オクラといったネバネバ食品をたっぷり食べて便を柔らかくします。
海藻類やネバネバ食品に含まれる水溶性食物繊維は、便に適度な水分を与えながら、善玉菌のエサになって腸内環境を良くしてくれるので、出そうで出ない便には効果抜群です。
出そうで出ない便のときは腸内がアルカリ性で善玉菌の力が弱まっている状態です。
ヨーグルトを摂取することで乳酸菌(善玉菌)を腸に送り込みは徐々に弱酸性の正常バランスに整えます。それによって、再び腸の動きを活発になり腸内の便をかき集めて押し出します。
オリーブオイルは腸の動きを活発にさせると同時に腸内でカチカチに固まった便と馴染んで柔らかくしてくれます。さらに、排便時には潤滑油になってつるっとした排便につながります。
でも、毎日は続けられないかも…
とはいえ、忙しい現代人には毎日続けるのはなかなか難しいですよね。そんなときにうれしいのがサプリメント!
欧米の食生活が浸透している日本人にとって不足しがちな栄養素をいつもの食事にプラスして摂取することで、便秘改善のバランスを簡単に保つことができます。
便秘体質の人に不足しがちな成分をたっぷり含んでいるので、毎日サプリを飲むだけで腸内環境のバランスを整えてくれます。薬の力をなるべく使わず自然のパワーで便秘をなくしたい人にはもってこい。
数ある便秘サプリ・酵素ドリンクを試してきた便秘ドクターも3日で便が継続的に出てくるようになり、3週間以上は平気で出てこなかった超便秘体質の便秘ドクターおすすめのサプリです。
一度お試しあれ!
便秘ドクターの一言アドバイス
痔の原因になったり
内臓の不調につながることもあるから
この方法で自然に排便してね!
予防するのが一番よ。
コメントを残す